Amazonセラー復活相談室(以下、当室)は、Amazon公式の窓口ではなく、Amazon社と資本・提携関係もありません。この記事は、停止や警告の通知が届いたまま、手を付けられずにいる出品者の方に向けたものです。
先に答えを書くと、当室が確かめた範囲では、停止を放置して元に戻るという説明は公式の案内にありません。再開に向けた手続きは、出品者が申し立てや情報を出すところから始まります。一方で、放置したら何日目に閉鎖される、と一律に決まった日数も示されていません。放置している間に進むのは、通知ごとの期限と、売上金・FBA在庫の期限です。
本記事は、当室の解説記事(2026年9月時点で確認したヘルプなどに基づく)と、2026年10月17日に確かめたセラーセントラルの公式ヘルプをもとにしています。規約や画面は変わることがあるため、届いた通知と最新のヘルプもあわせて確かめてください。
当室が担当するのは、提出案の作成と修正のアドバイスです。アカウントへのログインと、Amazonへの申し立て・提出は、お客様ご自身が行います。
まずやること:今日のうちに確かめる3つ
- メールのリンクは使わず、自分で開いたセラーセントラルで、パフォーマンス通知とアカウント健全性ページを見る
- 通知の本文から「何が止まったか」「なぜか」「何を、どこへ、いつまでに出すか」を書き出す。理由の文は言い換えずに残す
- 期限の日付と、売上金の留保・FBA在庫の撤去の通知が来ていないかを、同じ紙に並べる
放置したらどうなる?先に要点を整理
待っていても再開の手続きは進まない
アカウント全体の停止への申し立ては、「出品用アカウントの再開」から出します。このボタンは、アカウント健全性ページのいちばん上にあります。審査結果のEメールを待つのは、申し立てを送信した後です。
アカウント健全性の評価が原因の停止でも、時間がたてば戻るとは説明されていません。評価で停止された場合は、追加から180日がたっても違反がアカウント健全性ページに残ります。
商品を消しても、違反の記録は消えない
止まった出品を終了したり削除したりしても、違反はアカウント健全性ページから消えません。違反が消えるのは、異議申し立てで誤りと認められた、申し立てで故意ではないと判断された、必要な是正をした、などの場合です。「そのうち消えるだろう」と待つより、どの違反が残っているかを先に確かめます。
「◯日で閉鎖」とも「放置しても大丈夫」とも言い切れない
停止がどれだけ続くか、何日で閉鎖になるかについて、どの停止にも当てはまる日数は公式に示されていません。ただ、期限までに必要な情報がなければ「完全に閉鎖」になる、と書かれた通知の例は転載されています。期限を過ぎると措置が重くなる書き方の通知もあるため、自分の通知に期限があるかを最初に確かめてください。
時間とともに起きること(一般的な流れの表)
次の表は、当室の記事と公式ヘルプで確かめられた期限を、起きる順に並べた一般的な流れです。すべての出品者に同じ順番で起きるわけではなく、起点も日数も場面ごとに違います。届いた通知に別の期限が書かれていれば、通知の記載が優先です。

| 時点(一般的な流れ) | 起きること・示されていること | 対応しないままのときの扱い |
|---|---|---|
| 停止の前:「重大」の違反が検出された | アカウント健全性ページとEメールで知らされ、評価は赤・スコア0になる。停止になる前に3日間の猶予期間があり、その間にアカウント健全性スペシャリストが電話で解決を手伝う、とされている | ヘルプのよくある質問では、3日以内に対処できた場合は停止されない、と説明されている。不正・虚偽などが疑われる場合は、スコアにかかわらず直ちに停止されることがある |
| 停止の前:同じポリシーの繰り返し違反が上限に達した | 重大な違反として表示され、停止になる前に3日間の期間がある | 3日以内に対応しない場合、商品規約の遵守ダッシュボードで申し立ての送信を終えるまで停止される |
| 停止の前:アカウント健全性アシュアランス(大口出品者向け)に入っている出品者に、Amazonから連絡があった | 連絡から72時間以内にAmazonへ連絡し、協力して解決に取り組む間は停止されない | 72時間以内の連絡は、この制度を使い続けるための条件の1つとされている。詐欺・虚偽などに関わると判断された場合は、制度から外され、直ちに停止されることがある |
| 契約の上で:重大な規定違反の是正を求める通知が届いた | 通知から7日以内に是正しない場合、Amazonは直ちに停止・終了できると契約に書かれている(第三者への責任が生じるときは短くなる・省かれることがある) | 停止・終了のときは、理由と異議申立の選択肢を示して通知するのが原則 |
| 停止の後:申し立てを送った | 回答まで最大で2日間程 | 回答までの目安で、再開の時期や可否を示すものではない |
| 停止の後:通知に期限が書かれている | 期限内に必要な情報がなければ「完全に閉鎖」、申し立てが正常に終われば「再開の検討対象」、と書いた通知の例がある | 期限の日数は通知ごとに違う |
| 売上金が留保された日から | 原則90日間の留保。リスクや調査が続けば延長されることがある。不正などと判断された場合は、問題のある行為がなかったと確認されるまで | 90日で自動的に支払われるとは書かれていない。留保日から60日がたった後、支払いを求める異議申立を別に行える |
| FBA在庫の撤去が必要と通知された日から | 30日以内(またはプログラムポリシーで定めた期間内)に、返品か処分の指示を出す | 指示がないと、Amazonは対象の在庫を処分できると定められている。直ちに処分される場合もある |
| 支払いの申請で、ビデオ面談の予約を求められた | 最新のパフォーマンス通知のリンクから予約する | 予約をしなかったことを理由に「支払いを見送る」とされた通知の例が、出品者からセラーフォーラムへ寄せられている(当室の停止後の売上金の記事で紹介) |
表の日数は、どれも場面ごとの数です。ある場面の日数を、ほかの通知に当てはめることはできません。
停止中も止まらないもの・残るもの
売上金:「留保」は待つだけの状態ではない
停止の後、売上金はすぐに消えるのではなく、まず「留保」として支払いが止まります。留保されるのは、留保した時点の未送金の残高の全額で、返品・返金や手数料などの精算によって金額が変わることがあります。

当室が確かめた範囲では、「没収」という言葉が売上金そのものに使われている例は、ヘルプにありません。ただし、通知に「永続的に留保」や「支払いを見送る」とあれば、結果として支払われない可能性を示す表現です。残高はペイメントレポートで見られ、留保への異議申立は通知かセラーセントラルに書かれた手順で行います。
再開の申し立てと、売上金の支払いを求める手続きは、別々に進みます。当室が担当するのは提出案の作成と修正のアドバイスで、売上金の請求を契約や法律の上でどう扱うかの判断は、弁護士の領域です。
FBA在庫:保管手数料と撤去の期限が動く
撤去の通知が届いていれば、期限は通知の日から数えて進みます。停止中に返送の依頼を作れるかは確かめられておらず、操作できないまま保管手数料がかかり続けたという報告もあります。撤去の通知と在庫の画面を早めに見て、操作できないときは、通知に連絡の方法が書かれていればそれに従い、書かれていなければケースで問い合わせてください。
未発送の注文と、すでに成立した取引
停止の通知の例には、未発送の注文をすべて出荷するよう書かれたものがあります。契約が終わっても、終わる前に成立した取引の義務と、それまでに生じた債務は、出品者に残ると契約に定められています。出品が止まっても、購入者への対応と記録の保存は続けましょう。
放置してしまいがちな場面と、そのときの確かめ方
通知のメールが見当たらない
通知管理センターで見られるのは、過去30日間の通知です。それより前のものは、パフォーマンス通知の画面に残っていることがあります。あわせて、アカウント健全性ページも見てください。メールだけで届く通知もあるため、迷惑メールや削除済みのフォルダ、通知設定で選んだ別の受信アドレスも探してください。
「閉鎖」と書かれていて、あきらめていた
「停止」と「閉鎖」を決めた公式の文書は見当たらず、言葉だけでは今の状態は分かりません。「閉鎖」とあっても再開が案内された例、「停止」でも再開が見送られた例があります。通知に申し立ての方法や期限があるか、アカウント健全性ページに「出品用アカウントの再開」が出ているかを見てください。
「審査中」と書かれていたので、待っていた
「審査中」とあっても、書類や回答の提出を求めていれば、待つ段階ではなく出す段階です。件名に「審査」が入ったメールで仕入れの書類を求められた、という相談もセラーフォーラムにあります。件名ではなく、本文が何を求めているかで読み分けます。
本物の通知か分からず、手を付けなかった
メールのリンクは使わず、ブックマークなどから自分で開いたセラーセントラルで、同じ通知を探します。画面で見つからないときは、アカウント健全性サポートかテクニカルサポートで確かめます。メールだけで届く正規の通知もあるためです。
期限を過ぎてしまったときは
期限を過ぎた後の扱いは、制度ごとに違い、ヘルプにすべては書かれていません。まず自分で開いたセラーセントラルで、元の通知と、今どの措置がとられているかを確かめます。そのうえで、通知が案内する窓口に、気づくのが遅れた事情を伝えます。アカウントが止まっている場合は、「出品用アカウントの再開」から申し立てを出します。
申し立てで追加の情報を求められたら、「アカウント健全性の要請を見る」から出します。同じ内容を何度も送り直す前に、何が足りなかったかを通知で確かめてください。
期限を過ぎた通知の読み方に迷うときは、通知の本文をLINEで送っていただけます(記事末の相談の枠をご覧ください)。
放置の代わりに、してはいけないこと
- 新しいアカウントを作って販売を続ける:出品する地域ごとに持てるアカウントは、原則1つです。例外は、2つ目を持つ正当なビジネス上の理由があって、持っているアカウントがどれも問題なく動いている場合だけです。どれかに問題があると、すべての出品用アカウントが止まることがあります。
- 解約して片付ける:自分で解約した場合、その出品用アカウントをAmazonが再び有効にすることはできません。停止中は、解約しても売上金の留保や在庫の問題は残ります。
- 出品を消して様子を見る:違反への対応にはならず、記録も残ります。
- 急いで書類を作り直す・書き換える:実際の取引と違う書類は受け付けられず、状況を悪くするおそれがあります。手元にない書類は、取引どおりの内容で仕入先に出し直してもらいます。
よくある質問
Q. Amazonのアカウント停止を放置したらどうなる?
A. 当室が確かめた範囲では、停止を放置して元に戻るという説明は公式の案内にありません。その間も、通知の期限、売上金の留保の期間、撤去の通知を受けたFBA在庫の期限は進みます。期限までに必要な情報がなければ「完全に閉鎖」になると書かれた通知の例もあるため、まず自分の通知に期限があるかを確かめてください。
Q. 停止されたアカウントは、放置していれば自然に解除されますか?
A. 当室が確かめた範囲では、待つだけで解除されるという説明は公式ヘルプにありません。再開に向けた手続きは、申し立てや情報の提出から始まります。アカウント健全性の評価で停止された場合も、違反は180日がたってもページに残ります。
Q. Amazonの保留(売上金の留保)を放置したらどうなりますか?
A. 留保は原則90日間で、リスクや調査が続けば延長されることがあり、90日で自動的に支払われるとは書かれていません。異議申立をしても解除されない場合や、申し立てをしない場合は、留保された日から60日がたった後に、支払いを求める異議申立を別に行えます。その過程で、本人確認や仕入れの書類を求められることがあります。
Q. 停止されたまま放置していても、大口出品の月間登録料はかかりますか?
A. ヘルプのよくある質問には、アカウントがブロックまたは一時停止された月は月間登録料が請求されない、とあります。一方、自分で設定した休止の期間は請求されます。停止の期間に請求が載っていないかは、トランザクションで確かめてください。
Q. 何か月も放置してしまいました。今からどこを確かめればよいですか?
A. 通知管理センターで見られるのは過去30日間の通知なので、元の通知はパフォーマンス通知の画面で探します。見つけたら、期限が書かれているか、申し立ての方法が書かれているか、アカウント健全性ページに「出品用アカウントの再開」が出ているかを見ます。売上金はペイメントレポートで残高を見て、留保された日から60日がたっていれば、支払いを求める異議申立を別に行えます。FBA在庫の撤去の通知が届いていないかも、あわせて確かめてください。
Q. 長く放置していた停止でも、当室に相談できますか?
A. ご相談はいただけます。何度でも無料で、すでに何度も提出している場合も、そのままお知らせください。次の3点をお送りいただくと、状況を確かめやすくなります。
- 届いた通知の本文(画面の写しでも構いません)
- 通知を受け取った日と、これまでの申し立ての有無・回数
- 出品用か購入用か、どの国のAmazonか
ID・パスワード・認証コードは送らないでください。再開できるかどうかを決めるのはAmazonで、当室が再開を約束することはできません。
まとめ
- 当室が確かめた範囲では、停止を放置して元に戻るという説明は公式の案内にありません。再開に向けた手続きは、申し立てや情報の提出から始まります。
- 一方で、放置すると何日で閉鎖になるという一律の日数もありません。動いているのは、通知ごとの期限と、売上金・FBA在庫の期限です。
- 「重大」の違反は停止まで3日間、売上金の留保は原則90日(延長あり)、FBA在庫の撤去の指示は通知から30日以内など、日数は場面ごとに違います。届いた通知の期限が優先です。
- 商品を消しても違反は残り、新しいアカウントや解約では片付きません。
- まず、自分で開いたセラーセントラルで通知を探し、「何が・なぜ・いつまでに」を書き出してください。
届いたままの通知を、どこから読めばよいか迷ったら
当室はAmazon公式の窓口ではなく、Amazon社と資本・提携関係もありません。Amazonから届いた通知の本文を、LINEで送っていただけます(画面の写しでも構いません)。通知を見ながら、何を求められているかの整理と、Amazonに出す提出案の作成・修正をお手伝いします。アカウントへのログインと、Amazonへの申し立て・提出は、お客様ご自身が行います。停止の前の警告の段階や、売上金が保留されている段階でもご相談いただけます。再開の可否を決めるのはAmazonで、当室が再開を約束することはできません。相談は何度でも無料です。
ID・パスワード・認証コードは送らないでください。
※本記事は一般的な解説です。個別のケースは状況により対応が異なります。




