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Amazonのアカウント停止とは|凍結・閉鎖・一時停止の見極めから再開申請・復活までの全体像

公開日:2026-09-26更新日:2026-09-27
Amazonのアカウント停止とは|凍結・閉鎖・一時停止の見極めから再開申請・復活までの全体像

セラーセントラルに停止の通知が届き、出品も売上金の振り込みも止まってしまった。何から確認し、どこから再開の申請をすればよいのか分からない。そんな出品者の方に向けて、通知の読み方と確認する画面、停止の直後から動き出す期限、申し立て(再開申請)の手順と中身、相談できる窓口、却下が続くときの見直し方までを整理します。原因別の詳しい対応は関連記事で補います。

Amazonのアカウント停止とは|「何が」「どこまで」止まったのかを最初に見極める

「アカウント停止」とひとことで言っても、Amazonがとる措置には段階と範囲があります。ヘルプでは、パフォーマンス指標やポリシーを守れていない場合に、アカウントの一時的な利用停止、出品情報の削除、出品者出荷の利用制限などにつながることがあると説明され、申し立ての手順もアカウント単位と出品情報単位で別々です。通知についても、注文不良率が高い場合は「改善を促す警告」「出品権限の一時停止のお知らせ」「出品権限の取り消しのお知らせ」のいずれかが、ポリシー違反では「ポリシー違反に関する警告」や出品権限の一時停止・取り消しのお知らせが、担当部署から届くとされています。警告の段階か、すでに止められた段階かを分けて読むことが出発点です。

通知・画面で確認できる措置止まる範囲主な対応の入口
改善を促す警告この時点では停止ではない。ただし「重大」の違反や繰り返し違反の上限到達の通知では、3日以内に対処しないと停止される(後述の期限の表を参照)通知とアカウント健全性ページの案内に沿って是正する
出品情報の削除対象の商品(出品情報)「商品規約の遵守」などで詳細を確認し、申し立てるか出品情報を修正する
出品者出荷の利用制限自社から出荷する販売通知に書かれた制限の範囲と再開の条件を確認する
アカウントの一時的な利用停止(出品権限の一時停止)アカウント全体の出品。売上金の振り込みも保留されることがあるアカウント健全性ページの「出品用アカウントの再開」から申し立てる
出品権限の取り消し・再開の見送りアカウント全体申し立ての案内があるか、今後の連絡方法がどう書かれているかを確認する

本記事は、2026年9月時点で確認できたセラーセントラルのヘルプ、Amazonサービスビジネスソリューション契約(以下、BSA)、セラーフォーラムでのAmazonの案内などをもとにしています。規約や画面は変わることがあるので、実際の通知と最新のヘルプもあわせて確認してください。

買い物用(購入用)のアカウントが止まった場合

冒頭の表と本記事の手順は、セラーセントラルで使う出品用アカウントの停止についてのものです。Amazonで買い物に使う購入用のアカウントは、停止のときの手続きや窓口が出品用と異なります。購入用のアカウントが使えないときは、購入アカウントが使えないときの確認手順で、いまどの状態かを先に見分けてください。購入用アカウントの記事は、購入用アカウントの停止の一覧にまとめています。出品用のアカウントも止まっている場合は、購入用とは別に、本記事の手続きが必要です。

通知にある「第3項」「セクション3」の意味

停止の通知には「第3項に従って」「セクション3に従って」といった一文が入っていることがあります。これはBSAの一般条件「3. 期間および終了」を指します。この条文は、30日前の通知による終了に加え、次の場合には直ちに停止・終了できると定めています。

  • 重大な規定違反が、是正を求める通知から7日以内に是正されない場合(第三者への責任が生じる場合、この期間は短縮・省略されることがある)
  • 虚偽・詐欺・違法な活動に使われた(可能性がある)場合
  • 他の出品者・購入者・Amazonの合法的な利益を害した(可能性がある)場合
  • アカウント健全性の評価が、公表された閾値を下回った場合

つまり「第3項」は根拠となる条文の番号を示しているだけで、具体的な理由は通知の本文に書かれています。条文番号から原因を推測するより、本文の「理由」と「求められている対応」を読むことが大切です。なお、BSAでは理由と不服を申し立てる選択肢を示して通知するのが原則ですが、不正の調査や防止を妨げるとAmazonが考える場合などは例外とされています。条文に挙げられた4つの事由と、通知を8つの要素に分けて読む方法は、BSAの「第3項」と停止通知の読み方で詳しく整理しています。

出品者の間では、アカウントの停止を「サスペンド」「凍結」、俗に「垢BAN」と呼ぶこともあります。呼び方が違っても、確かめることは通知に書かれた措置と、求められていることです。

「停止」「閉鎖」といった言葉だけで先行きを判断せず、求められていることと提出先を確認してください。言葉の読み分けは停止と閉鎖の通知を区別する方法で詳しく扱っています。

止まった範囲を通知の文面から見極める
止まった範囲を通知の文面から見極める

通知を受け取ったら確認する画面と順番

停止に関する情報は、メールのほかセラーセントラルの複数の画面に分かれて表示されます。次の順番で確認すると、見落としを減らせます。ボタンや見出しの名称はヘルプ上の表記で、実際の画面では変わっていることがあります。

STEP1. 「パフォーマンス通知」で通知の全文を読む

通知の本文は、メニュー(画面左上の「三」)→「パフォーマンス」→「パフォーマンス通知」で確認できます。出品情報の削除の詳細や、請求書を含む申し立てが受け付けられなかった理由も、この画面で確認するよう案内されています。全文と受け取った日時をテキストやPDFで保存しておくと、申し立てや相談のときに役立ちます。

STEP2. 「アカウント健全性」ページで全体像とバナーを確認する

次に「パフォーマンス」→「アカウント健全性」を開きます。停止通知が、アカウント健全性ページ上部のバナーの指示に沿って情報を送るよう案内している例があり、ヘルプでも繰り返し違反の上限に達した場合は上部のバナーの手順に従うよう案内されているため、まず上部の案内を読みます。

アカウント健全性の評価(AHR)の色とスコアも確認します。AHRは0〜1,000で、緑(健全)が200〜1,000、黄(リスクあり)が100〜199、赤が99以下で、赤は停止の対象か停止済みの状態です。AHRはストアごとに表示されるため、複数の国で販売している場合はそれぞれ確認します。スコアの仕組みはアカウント健全性スコアの点検方法で解説しています。

STEP3. 「商品規約の遵守」で対象商品と「次の手順」を確かめる

違反・問題・苦情が表示されている場合は、「商品規約の遵守」の下の「すべて表示」を開きます。削除された出品情報や画像の履歴、現在のステータス、出品を再開するための次の手順が表示されるので、「次の手順」列の案内に従います。

STEP4. 緊急連絡先と登録メールアドレスを見直す

「通知設定」の「緊急通知」に表示される電話番号には、重大な違反の猶予期間中などにアカウント健全性スペシャリストから電話が入ることがあります。確認済み(緑)か確認が必要(赤)かのタグを見て、必要ならワンタイムコードで確認します。登録メールアドレスも、連絡先を最新かつ正確に保つというBSAの定めに沿って見直します。

通知と健全性の画面を順に確認する
通知と健全性の画面を順に確認する

通知文を「3つの問い」で読み解く

通知の書式は原因や時期によって異なりますが、次の3つの問いに答える形で書き出すと、何をすべきかがはっきりします。

  1. 何が止まったか:冒頭の表のどれに当たるか。売上金の保留や在庫についての記載はあるか
  2. なぜ止まったか:パフォーマンス指標、商品のポリシー違反、AHRの閾値、本人確認、関連アカウント、不正の疑いなど、理由はどの種類か(文言は要約せず原文のまま控える)。対象のASINはどれか
  3. 何を、どこへ、いつまでに出すか:求められている書類や説明、提出する画面やボタン、期限の記載

通知の構成の一例

数年前にセラーフォーラムに転載された本人確認型の停止通知の一例では、冒頭で停止と出品の削除、売上金の保留、未発送の注文をすべて出荷することが述べられ、続いて停止の理由、再開の方法、情報の送信方法、停止が誤りだと思う場合、情報を送信しない場合の順に説明が並んでいました。書式は変わり得ますが、この6つの要素に分けて読むと必要な情報を拾いやすくなります。

理由の種類によって求められるものが変わる

理由の種類ごとの対応の方向性は、次のように整理できます。

理由の種類通知や画面での現れ方(例)対応の方向性
パフォーマンス指標(注文不良率など)注文不良率が高いことなどを知らせる通知原因を分析して改善計画を出す。ヘルプに典型的な原因と見直しのポイントが示されている
商品のポリシー違反(禁止商品・真贋・知的財産など)「商品規約の遵守」に違反と対象商品が表示される対象ASINごとに是正と証拠を示す。真贋や品質では請求書の要件が細かい
AHRの閾値評価が赤(99以下)の状態で停止の通知が届く未解決の違反に対応する(後述の「AHRが原因で停止された場合」を参照)
本人確認登録情報を確認する書類の提出を求める通知登録情報と一致する書類を、指定の形式で出す
関連アカウント「●●で始まる別アカウントと関連がある」といった記載の例がある関係の有無や経緯を資料で示す
虚偽・不正などの疑いAHRのスコアにかかわらず停止されることがある事実関係を正確に整理し、求められた情報を出す

関連アカウントの指摘は関連付けを指摘されたときの整理と申し立ての準備で詳しく扱っています。本人確認の書類の形式は、後述の「申し立ての中身」で触れます。

理由の種類で必要な提出物が変わる
理由の種類で必要な提出物が変わる

停止直後から動き出す期限と、止まるもの・残る義務

停止の前後には、複数の期限が同時に動き出すことがあります。公式のヘルプや規約に数字が示されているものと、通知の例に書かれていたものを並べると次のとおりです。ここにない期限が通知に書かれている場合は、通知の記載を優先してください。

場面示されている期間注意点
「重大」の違反が検出された停止まで3日間の猶予3日以内に対処できれば停止されない。スペシャリストから電話が入ることがある
同じポリシーへの繰り返し違反が上限に達した同じく3日間対応しないと、「商品規約の遵守」で申し立ての送信を完了するまで停止される
アカウント健全性アシュアランスの対象者にAmazonから連絡があった72時間以内に連絡協力して解決に取り組む間は停止されない(不正などの場合は除外されることがある)
申し立てを送信した回答まで最大で2日間程回答までの目安で、再開の時期や可否を示すものではない
FBA在庫の撤去が必要と通知された30日以内に返送・処分を指示指示がないと処分されることがある
売上金が留保された原則90日(延長あり。不正などが疑われる場合は、問題がないと確認されるまで)留保日から60日の経過後、支払いを求める異議申立を別途行える
通知の例に書かれていた期限通知の受領から90日以内本人確認型の通知の例では、この期間内に異議申し立てを出すかを選び、その後に売上金の支払いを求める連絡ができるとされていた。ヘルプの「留保日から60日」とは起点が異なる可能性があるため、両方を確認する

止まるもの・残る義務

停止中に止まるもの

  • 出品(アカウント全体、または対象の出品情報)
  • 売上金の振り込み(問題が解決するまで保留されることがある)

停止中も残る義務・対応

  • 未発送の注文の出荷(通知の例では、すべて出荷するよう書かれていた)
  • 解除前に成立した取引に関する義務と、発生済みの債務(契約が解除されても残るとBSAで定められている)
  • 購入者の情報を目的外に使わないこと(禁止行為の規約)
  • 撤去が必要と通知されたFBA在庫の返送・処分の指示

売上金とFBA在庫の扱い

ヘルプによると、出品者の行為や実績がリスクを生じさせる可能性があるとAmazonが判断した場合、売上金は原則90日間、留保時点の未送金残高の全額が留保され、リスクの継続や調査の必要があれば延長されます。また、虚偽・詐欺・違法行為やポリシー違反の目的でアカウントが利用されているとAmazonが判断した場合は、問題のある行為がなかったと確認されるまで留保されるとされ、BSAでは、偽装・詐欺・違法行為やプログラムポリシーへの繰り返し違反の目的の場合に送金を永続的に留保できるとも定められています。

留保に対する異議申立(違反に対する「異議申し立て」とは別の、売上金についての手続き)は、通知またはセラーセントラルに記載の手順で行います。解除されない場合などは、留保日から60日の経過後に、ヘルプに記載の連絡先(disbursement-appeals@amazon.co.jp)へ支払いを求める異議申立を別途行えるとされています。残高はペイメントレポートで確認できます。詳しくは停止後の売上金の確認方法を参照してください。

FBA在庫は、アカウントの停止などを理由に撤去が必要と通知された後、30日以内(またはプログラムポリシー所定の期間内)に返送・処分の指示がないと、Amazonは対象の在庫を処分できるとFBAサービス条件に定められています。詐欺・違法行為への関与が判断された場合などは直ちに処分される場合もあるため、撤去の通知が届いていないかを早めに確認してください。

保留中の売上金と在庫の期限を整理
保留中の売上金と在庫の期限を整理

再開申請(申し立て)の進め方|申し立て・異議申し立ての選び方と送信する画面

アカウント全体が停止された場合の流れを順に説明します。

STEP1. 事実関係を確認し、資料を集める

対象のASINごとに、仕入先、仕入れた時期と数量、販売数量、出品情報の変更履歴、出荷の記録、購入者とのやり取りを照らし合わせ、何が起きたのかを時系列で書き出します。判定が正しいのか誤りなのかは、この段階で見極めます。手元にない資料は仕入先に控えの再発行を依頼するなど、正しい方法で取り寄せます。その際も、日付・数量・品名などを実際の取引から変えてもらうことはせず、請求書の発行日の要件(パフォーマンス通知の受領前365日以内)を満たすかを確認します。実際の取引と異なる書類は、加工した書類と同じく受け付けられず、状況を悪化させるおそれがあります。

STEP2. 「申し立て」「異議申し立て」「追加情報の提出」から選ぶ

ヘルプでは、違反が誤って検出された証拠を示すものを「異議申し立て」、違反はあったが意図したものではなく取り消すべきと判断されるものを「申し立て」と区別しています。どちらかが認められると、違反とAHRへの影響は取り消されます。

状況選ぶ対応中心となる提出内容
違反の事実はあったが、意図したものではない申し立て根本原因、実施した対応、再発防止策
個別の違反の判定が誤っている異議申し立て判定の誤りを示す証拠(請求書、許諾の書類、記録など、通知で求められているもの)
Amazonから追加の書類・情報を求められた追加情報の提出要請に書かれた書類・情報そのもの
個別の違反ではなく、アカウントの停止そのものが誤りだと考えるアカウント健全性ページの指示に従った説明誤りと考える根拠と、裏付けの資料

違反の事実があるのに異議申し立てを選ぶと説明と記録が食い違い、申し立て全体の信頼性を損ねるおそれがあります。どちらを選んだかは、再開後の違反の数え方にも関わります(後述)。

STEP3. 「出品用アカウントの再開」から作成して送信する

ヘルプに示されている手順は次のとおりです。

  1. セラーセントラルで「アカウント健全性」に移動する
  2. ページ上部の「出品用アカウントの再開」をクリックする
  3. ページの指示に従って申し立てを作成する(質問書の提出、違反の確認、質問への回答、補足書類の提出を求められる場合がある)
  4. 「送信」をクリックする

送信前に、入力内容と添付ファイルの控え、送信日時を記録しておくと、却下されたときに見直す材料になります。

STEP4. 回答を確認し、追加の要請に応える

送信後は審査結果のEメールを待ちます(回答までの目安は前述の期限の表を参照)。追加の情報を求められたら、「アカウント健全性の要請を見る」から追加の書類と情報を提出します。回答はパフォーマンス通知でも確認し、求められている点に過不足なく応えます。

出品情報単位の削除の場合

特定の出品情報が削除された場合は、アカウント健全性の「商品規約の遵守」タブで問題を確認し、表示されなければ「在庫管理」で停止中の出品情報を、「パフォーマンス通知」で削除の詳細を確かめます。そのうえで申し立てを送信するか、出品規約に従って出品情報を修正します。

AHRが原因で停止された場合

アカウント健全性ページから未解決の違反に対応するか、申し立て、または判断が誤っていると思われる場合は異議申し立てを行います。認められると違反と影響が取り消され、スコアが基準値(100)以上に戻るとアカウントは再開されると説明されています。ただし、100〜199は前述のとおり黄(リスクあり)の範囲です。通常は追加から180日で削除できるようになる違反も、AHRで停止された場合は180日を過ぎても残るため、一つひとつ対応する必要があります。

再開が認められた後に確認すること

再開の通知が届いても、申し立てが認められて削除された違反のうち異議申し立てをしていないものは、180日以内は繰り返し違反の上限の回数に数えられることがあります。「商品規約の遵守」とAHRを定期的に確認し、改善計画に書いた運用を実際に続けてください。再開後の管理は再開後の運営を見直す方法で整理しています。

申し立ての中身|公式のガイドラインに沿って組み立てる

申し立て作成の4つのガイドライン

ヘルプ「出品権限を回復するために申し立ての質問書に回答する」に示されたガイドラインの要点は、次の4つです。

  1. 明確かつ簡潔に、事実に基づいて具体的に書く:商品やビジネス、購入者の話ではなく、問題につながった事実や出来事に焦点を当てる。他の質問や進行中のケースの情報は含めず、感情的な表現は使わない
  2. すべての問題について根本原因を特定し、実行した対応を示す:確認できない仕入先、在庫管理の問題、品質管理の問題などの根本原因と、具体的な対応を、詳細・変更の実施日・関連書類とともに示す
  3. 審査中のすべての商品について証拠を出す:対象の商品やASINの一覧は最初の通知の下部にある。書類の提出期限を確認し、商品によっては過去365日分の請求書が必要になる
  4. 資料の重要な部分を目立たせる:ASIN、仕入先名、取引条件などを丸で囲む、強調するなどして、すぐに見つけられるようにする

改善計画は「根本原因・実施した対応・再発防止策」で組み立てる

Amazonの資料では、停止の原因になった問題を解決するための「パフォーマンス改善計画」を提出して申し立てができると説明され、問題の根本原因、解決のためにとった措置、再発防止策を含めるよう案内されています。

次は、ヘルプが注文不良率の主な理由の一つに挙げる「並行輸入品を正規品のカタログで販売」を題材に、注文不良率を理由とする停止を想定した改善計画の骨組みの例文です。実際の事例ではない想定例のため、自社で確認できた事実に置き換えてください。

【根本原因】海外から仕入れた並行輸入品を、国内正規品の商品ページに出品していました。付属品や保証の内容が商品ページの説明と異なっていたため、購入者から説明と違うという評価や保証申請が寄せられました。出品前に、仕入れた商品と商品ページの記載を照合する手順を定めていなかったことが原因です。
【実施した対応】◯月◯日に該当する出品をすべて停止し、全SKUについて商品ページの記載との照合を行いました。同じ問題があった出品の一覧と、対象の注文への対応記録を添付します。
【再発防止策】◯月◯日から、新たに出品する商品は、仕入先の資料と商品ページの記載(型番、付属品、保証の有無)を照合するチェック表を出品担当者が記入し、店舗責任者が承認してから出品する運用に改めました(チェック表の様式を添付します)。あわせて、ヘルプの「並行輸入品」のガイドラインと商品登録規約を担当者全員で確認し、国内の正規代理店やメーカーのサポート対象外の並行輸入品は、正規品の商品ページに出品しないルールを定めました。

誰が・いつ・何を変えたのかが読み取れること、主張を裏付ける資料が添付されていることがポイントです。書き方の詳細は改善計画の組み立て方で解説しています。

改善計画が受け付けられない申し立てもある

すべての申し立てに改善計画が必要なわけではありません。たとえば商品コンディションに関するポリシー違反では、違反を認めてコンディションや商品説明を修正した場合と、違反が誤りだと考え証拠を出す場合の2つの選択肢が用意されています。この種の申し立てでは、パフォーマンス改善計画、在庫ページや注文の商品詳細ページの画像、審査が完了していないビンチェック(FBA在庫の状態確認)のケースは受け付けられないとされています。

請求書を提出するときの要件

真贋や品質に関する申し立てで提出する請求書には、細かい要件があります。

項目要件
発行日パフォーマンス通知を受け取る前の365日以内
数量過去365日間の対象ASINの販売数量と、手持ちの在庫をカバーしている
記載内容対象ASINの販売の記録、商品名・型番・UPCなどわかりやすい製品コード、仕入先の連絡先情報(名前・電話番号・所在地・ウェブサイトなど)
形式正本で改変のないもの(価格は消してよいが、その他は判読できる状態)。PDFまたは.jpg・.png・.gif
取引完了した出荷済みの取引の記録。仕入先には検証可能なウェブ上の情報が必要で、Amazonが仕入先に確認することがある
受け付けられないもの見積書・仮送り状、出品者自身が発行した請求書、仕入先と購入者(請求書の宛名である出品者)が同一の事業体と推測されるもの、デジタル処理で改ざんされたもの、.xlsx・.docxなど編集可能な形式のもの

請求書が手元にない、要件を満たせないといった場合の考え方は真贋調査への対応手順で整理しています。

本人確認の書類で求められる形式(通知の一例)

前述の本人確認型の通知の例では、PDF・PNG・JPEG・GIF形式で判読できる改ざんのない本物の書類(スクリーンショットは不可)であること、名前と住所がセラーセントラルの登録情報と一致すること、過去90日以内に発行された公共料金の請求書などが求められていました。要件は通知ごとに異なる可能性があるため、自分の通知で確認してください。バーチャルオフィスの住所を登録していた出品者に、有効なビジネス住所の登録を求めたAmazonスタッフの回答もあります。書類に合わせて事実と異なる住所を登録するのではなく、実際の事業の住所を正しく登録し、その住所と名義が一致する書類を用意することが先になる場合があります。

根本原因と対策を事実と資料で示す
根本原因と対策を事実と資料で示す

相談できる窓口と、それぞれの役割

正式な提出先と相談先を分けて考えると、混乱が減ります。

窓口できること注意点
アカウント健全性ページ再開の申し立て、違反への対応、追加情報の提出正式な提出はここから行う
アカウント健全性サポート(電話)パフォーマンスの問題や規約違反への対処、停止の回避・回復に必要な情報の送信についての相談大口出品者が対象。「お問い合わせ」(「今すぐ電話がほしい」)ボタンから電話番号を入力すると連絡が入る。年中無休だが、言語ごとの対応時間はボタンから確認する
売上金の支払いを求める異議申立留保された売上金の支払いを求める手順は前述の「売上金とFBA在庫の扱い」を参照
デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)プラットフォームへの相談方法の助言、弁護士の情報提供と費用補助(1事業者1回・1時間まで)経済産業省の委託事業で無料。あっせん・仲介・調停は行わない

関連アカウントを理由とする停止について、Amazonのスタッフはフォーラムで、通知に記載された必要情報を提出済みなら「お問い合わせ」ボタンからの問い合わせを検討するよう回答しています。電話の前の準備はアカウントヘルスサポートへ相談する前の準備でまとめています。

相談先ごとの役割と選び方を、記事「Amazonアカウント停止はどこに相談する?」で詳しく整理しています。

アカウント健全性アシュアランスとセラーチャレンジ

日本で2024年4月24日に始まった「アカウント健全性アシュアランス」は、AHRを6か月以上250以上に保ち(250を下回った日が10日以内)、有効な緊急連絡先を登録している大口出品者が自動で対象になる仕組みです。対象者はAmazonからの連絡後72時間以内に連絡すれば、協力して解決に取り組む間は停止されません(前述の期限の表を参照)。対象者が使える「セラーチャレンジ」(180日ごとに3回)は出品情報レベルの措置の詳細審査で、アカウントの停止そのものに使える仕組みとは説明されていません。

取引透明化法との関係

アマゾンジャパン合同会社が提供するAmazon.co.jp(総合物販オンラインモール)は、2021年4月1日に取引透明化法の特定デジタルプラットフォームに指定されています。同法は、アカウントの停止など取引の一部拒絶の際に内容と理由を、全部拒絶の際には原則として事前にその旨と理由を開示することなどを定めています。総合物販モールでは、売上金の支払いの留保も開示の対象とされています。ただし例外もあり、個別の停止への当てはめは法的判断になるため、疑問があれば弁護士に相談してください。

却下が続くときの見直しと、やってはいけない対応

却下の通知が届いたら、同じ内容を送り直す前に、パフォーマンス通知で却下の理由を確認し、何が不足していたのかを突き止めます。回数の上限や再提出の間隔の公式な記載は確認できていません。回数を重ねるより、1回ごとの提出内容を見直すことに力を注いでください。

再提出の前に確認したいこと

  • 通知に並んだ対象のASINを、すべてカバーしているか
  • 請求書が、発行日・数量・製品コード・仕入先情報の要件を満たしているか
  • 書類の名前や住所が、セラーセントラルの登録情報と一致しているか
  • 根本原因と対策に、実施日と裏付けの資料が添えられているか
  • 感情的な表現や、他の案件の話が混ざっていないか
  • 違反の種類に合った形式で出しているか

再開を見送る旨の通知の例では、追加のEメールには返信できない可能性があると書かれていました。このような通知が届いた場合は、送信を重ねる前に経緯を整理し、前述の窓口や専門家への相談を検討してください。

却下の理由から提出内容を見直す
却下の理由から提出内容を見直す

やってはいけない対応

  • 停止中に新しいアカウントを作る:出品者行動規範では、出品する地域ごとに維持できるアカウントは原則1つで、例外は、正当なビジネス上の理由があり、かつ保有するアカウントがどれも健全に運用されている場合です。Amazonのスタッフも、停止中に新規アカウントを作ると状況が悪化するおそれがあると回答しています。
  • 書類を加工する、自社で請求書を作る:改ざんされたものや出品者が発行した請求書は受け付けられず、Amazonは仕入先に直接確認することがあります。
  • レビューやランキングを操作する、購入者をAmazonの外へ誘導する:行動規範や禁止行為の規約で禁じられた行為で、違反すると出品権限の停止や取り消しなどの措置を受けることがあります(売上ランキングや検索結果の操作は、1件でも停止の対象となる「重大」の違反の例に挙げられています)。
  • 商品を削除すれば済む、放置すれば消えると考える:出品を終了したり在庫から削除したりしても、違反はアカウント健全性ページから削除されません。AHRで停止された場合は、180日を過ぎても違反が残ります(前述の「AHRが原因で停止された場合」を参照)。

よくある質問

Q. アカウントの一時停止はいつまで続きますか?放置していれば再開されますか?

A. 停止がいつまで続くか、再開までに何日かかるかについて、どの停止にも共通する日数は公式には示されていません。公式の案内では、再開に向けた手続きは出品者の申し立てや情報の提出から始まります。アカウント健全性の評価が原因の停止も、待っているだけでは戻らず、残っている違反への対応が必要です(前述の「AHRが原因で停止された場合」を参照)。その間も、売上金が留保されていればその期間が、撤去の通知を受けたFBA在庫があれば返送・処分の期限が進みます(前述の期限の表を参照)。期限までに必要な情報がなければ「完全に閉鎖」になると書かれた通知の例もあるため、届いた通知で期限の有無と日付を確かめてください。購入用アカウントの「保留中」については、購入アカウントが使えないときの確認手順で扱っています。

Q. 「72時間」や「30日」で審査の結論が出ると聞きました。

A. 日本の公式ヘルプで確認できた「72時間」は、前述のアカウント健全性アシュアランスで対象者がAmazonからの連絡に応じる期限です。「30日」も、公式の資料ではBSAの30日前の通知による終了や、撤去が必要と通知されたFBA在庫の返送・処分を指示する期限など、審査期間とは別の場面の数字です。停止の審査に一律の日数があるという公式の説明は確認できませんでした。自分の通知に書かれた期限を確認してください。

Q. 小口出品者です。電話で相談できますか?

A. アカウント健全性サポートの電話は大口出品者が対象で、それ以外はヘルプ、Amazon出品大学、セラーフォーラムの資料を使うよう案内されています。通知に連絡方法が書かれていれば、その指示に従ってください。

Q. 申し立てから数日たっても回答がありません。

A. 「最大で2日間程」は回答までの目安です。まずパフォーマンス通知に回答や追加の要請が届いていないか、申し立てが送信済みになっているかを確認してください。大口出品者であれば、アカウント健全性サポートに状況を問い合わせる方法もあります。

Q. 心当たりがなく、アカウント健全性の評価も緑なのに停止されました。何から確かめればよいですか?

A. 法律で義務付けられている場合、詐欺・虚偽・違法・その他有害な行為(Amazonのシステムを回避しようとする行為を含む)が疑われる場合、AHRの対象外のポリシーに違反した場合は、スコアにかかわらず停止されることがあります。通知に書かれた理由を確認してください。理由は前述の「3つの問い」で書き出し、種類ごとの対応の方向性を「理由の種類によって求められるものが変わる」の表で確かめます。停止そのものが誤りだと考えるときも、根拠と裏付けの資料を添えて、アカウント健全性ページの案内に沿って説明します(前述の「再開申請(申し立て)の進め方」のSTEP2の表)。原因ごとの解説はAmazonアカウント停止の原因一覧にまとめています。購入用のアカウントで普通に買い物をしていただけなのに止まった場合は、購入アカウントの注文違反の確認と問い合わせのよくある質問で確かめ方を扱っています。

まとめ

停止されたときは、急いで申し立てを送る前に、通知を読み解いて全体像をつかむことから始めてください。的外れな提出を避けるための第一歩になります。要点を振り返ります。

  • 通知は「何が止まったか」「なぜか」「何をどこへいつまでに出すか」の3つの問いで読む。「第3項」は根拠条文の番号で、理由は本文に書かれている
  • パフォーマンス通知、アカウント健全性ページのバナー、「商品規約の遵守」、緊急連絡先を順に確認する
  • FBA在庫の30日、売上金の留保、通知に書かれた期限など、動き出している期限を最初に書き出す
  • 申し立て・異議申し立て・追加情報の提出を区別し、違反の種類に合った形式と資料で出す
  • 停止中の新しいアカウントの作成(行動規範では原則として地域ごとに1アカウント)や書類の加工は規約違反で、状況を悪化させるおそれがある
原因別の解説記事で確認を深める
原因別の解説記事で確認を深める

停止の理由や通知の書式は一件ごとに異なります。本文で紹介した関連アカウント・真贋調査・売上金・再開後の運営の記事のうち、自分の状況に合うものもあわせて確認しながら、事実を一つずつ確かめて対応を進めてください。通知の読み方や提出内容に迷う場合は、状況を整理したうえで専門家へ相談することも検討してください。

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