出品が「停止中」になっていても、Amazonに止められたとは限りません。自分で設定した休止(出品ステータスの「停止中」)や、在庫管理で「出品を終了」を選んだ出品にも、同じ「停止中」の言葉が使われるためです。
本記事では、まず「停止中」が誰の操作によるものかを見分け、Amazonの措置であれば、止まった範囲(出品単位・出品者出荷・アカウント全体)ごとの申し立ての入口を整理します。原因ごとの詳しい手順は、Amazonセラー復活相談室(以下、当室)の解説記事へご案内します。
当室はAmazon公式の窓口ではなく、Amazon社と資本・提携関係もありません。
本記事の内容は、当室の既存の記事を、出品の停止という切り口でまとめ直したものです。それらの記事は、2026年9月時点で確認したセラーセントラルのヘルプなどに基づいています。画面の名前や表示は変わることがあるため、届いた通知と最新のヘルプもあわせて確認してください。
「停止中」の表示は自分の操作でも出る|起点を先に確かめる
「停止中」の表示には、出品者自身の操作で付くものと、Amazonの措置で付くものがあります。当室の記事で扱っている主な場面を、起点ごとに並べます。
| 場面 | 起点 | 見分ける手がかり | 元に戻す方法 |
|---|---|---|---|
| 休止設定(「ストアのステータス」で出品ステータスを「停止中」にした) | 自分 | Amazonからの停止の通知はない。FBAの出品は出品中のまま | 「出品中」に戻すと1時間以内に再表示される |
| 「出品を終了」を選んだ | 自分 | 販売履歴は残る | 再出品できる |
| 出品者都合のキャンセルが続いた出品の削除 | Amazon | オレンジ色のアイコンが目印。理由を「保留中」で絞り込むと一覧で探せる | 「詳細の編集」で価格を更新すると再び有効にできる。資料によって説明が異なるため、画面の案内に沿う |
| 規約違反や権利者の申告などによる出品情報の削除 | Amazon | 「商品規約の遵守」の「すべて表示」に、削除された出品と「次の手順」が出る。削除の詳細はパフォーマンス通知で確かめられる | 「次の手順」に沿って申し立てるか、出品情報を修正する |
表の上の2つ(休止設定と「出品を終了」)は、出品者自身の操作で付く表示です。休止設定では、Amazonから停止の通知は届きません。下の2つはAmazonの措置で、在庫管理の停止中の出品に出る理由や、「商品規約の遵守」・パフォーマンス通知で対象の出品を確かめられます。
Amazonの措置による出品停止なら、止まった範囲で申し立ての入口が変わる
Amazonの措置で止まった場合は、何が止まったのかを先に確かめます。ヘルプは、出品情報の削除、出品者出荷の利用制限、アカウントの一時的な利用停止を別の措置として挙げており、申し立ての入口もそれぞれ違うためです。

| 止まった範囲 | どこで分かるか | 主な入口 |
|---|---|---|
| 特定の出品(ASIN) | 「商品規約の遵守」の「すべて表示」、在庫管理の停止中の出品、パフォーマンス通知 | 「次の手順」列の案内に沿って申し立てるか、出品情報を修正する(理由ごとの進め方は後述) |
| 出品者出荷の出品(商品カテゴリー単位から全体まで) | アカウント健全性の「出荷パフォーマンス」の各指標、ページ上部のバナー、通知 | 指標ごとの申し立て(改善計画の提出など)。範囲ごとのルートは出品者出荷が無効になったときの確認の早見表 |
| アカウント全体 | 停止の通知と、アカウント健全性ページ上部の案内 | 「出品用アカウントの再開」から申し立てる |
出品単位の削除を確かめる画面の順番
出品単位の削除は、1つの画面にまとまって表示されるとは限りません。次の順に開くと、見落としを減らせます。
- 「アカウント健全性」の「商品規約の遵守」で「すべて表示」を開き、削除された出品と「次の手順」列を見る
- そこに出てこなければ、在庫管理の「停止中」で、止まった出品とその理由を見る
- 「パフォーマンス通知」で、通知の全文と削除の詳細を読む
- 商品の安全性などに関する一部の違反は「コンプライアンスの管理」に出るため、アカウント健全性ページで見つからないときはそちらも開く
メールで届いた通知は、メール内のリンクを使わず、自分で開いたセラーセントラルに同じ内容が出ているかを確かめてから対応してください(画面で見つからないときの確かめ方は通知の確かめ方と相談先ごとの役割で扱っています)。
規約違反などで出品が削除されたとき|理由ごとの進め方
出品単位の削除は、理由によって求められるものが違います。通知に書かれたポリシー名から理由を確かめ、次の記事で手順を確認してください。

| 通知に見られる理由 | 最初に確かめること | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 制限対象商品 | 販売そのものが禁止か、出品許可や書類がそろえば出品できるか | 制限対象商品の警告への対応 |
| 商品情報の不正確・不適切な表現 | 指摘されたASINと、商品名・画像・説明などのどの項目か | 不正確・不適切なコンテンツ警告への対応 |
| 知的財産権(権利者の申告) | どの権利か、誰の申告か、自分の出品だけかASIN全体か | 知的財産権の警告の整理 |
| 商標侵害の疑い(Amazonの検知) | 出品商品を表さない商標やロゴが残っていないか(直して保存し、24時間後も停止中なら「商品規約の遵守」から問い合わせる) | 商標侵害の疑いで出品が削除されたとき |
| 真贋(偽造品の疑い) | 対象のASINと、請求書の要件(発行日・数量・仕入先の情報など) | 真贋確認が届いたときの書類の整理 |
| 商品の安全性 | 警告がどこに出たか(Eメール通知か「コンプライアンスの管理」か)と、求められている書類・期限 | 商品の安全性に関する警告への対応 |
「申し立て」と「異議申し立て」を取り違えない
ヘルプは、違反はあったが意図したものではないと示すものを「申し立て」、違反の判定そのものが誤りだと示すものを「異議申し立て」として区別しています。ただし、ページによっては、誤りを主張する手続きも「申し立て」と書かれています。
違反の事実があるのに判定の誤りを主張すると、説明と記録が食い違い、申し立て全体の信頼を損ねるおそれがあります。どちらを選ぶかは、アカウント停止から再開申請までの全体像のSTEP2の表で確かめてください。
出品を終了・削除しても違反は消えない
対象の出品を終了したり削除したりしても、違反はアカウント健全性ページから消えません。ヘルプが違反の削除を挙げているのは、異議申し立てで誤りと確かめられた場合、申し立てで故意ではないと認められた場合、必要な是正をした場合、追加から180日がたった場合などです。ただし、AHR(アカウント健全性の評価)で停止された場合は、180日を過ぎても残ります。
異議申し立てをしていない違反は、申し立てで一覧から消えても、180日のあいだ繰り返し違反の回数に含まれることがあります。同じ原因の出品は、通知の対象以外も含めて見直しておきましょう。
出品を止めるときは、取り消せない「商品と出品を削除」より先に「出品を終了」を使い、申し立ての方針が決まってから削除を判断する順番を、制限対象商品の警告への対応で紹介しています。
出品者出荷の出品やアカウント全体が止まったとき
出品者出荷の出品が止まった場合
出品者出荷の出品が止まるきっかけには、出荷遅延率やキャンセル率などの指標、カテゴリーごとの追跡可能率、配送状況の審査などがあり、止まる範囲も、商品カテゴリー単位、出品者出荷の出品全体、審査中の全出品などに分かれます。範囲ごとの再開のルートは、出品者出荷が無効になったときの確認の早見表で5段階に整理しています。
指標が原因の場合、止まる前の段階で、5問のクイズがアカウント健全性ページのバナーに出ることがあります(表示されるのは対象の出品者だけです)。キャンセル率と注文不良率のヘルプでは、72時間以内に合格した場合は改善計画を出さなくてよく、出品も止まらないと説明されています(出荷遅延率のページには期限の記載がありません)。
FBAで出している商品まで止まるのかは、日本語のヘルプでは追跡可能率による停止(「FBA以外」の出品の制限)のほかに明記がなく、審査では全出品が止まる場合もあるため、在庫管理の表示で確かめます。出荷できない期間に使う休止設定は、Amazonによる停止を解除するものではありません。
キャンセル率の見直しは出荷前キャンセル率への対策で、心当たりのない注文保留が続いたときは注文保留が大量に発生したときの記録と相談で扱っています。
アカウント全体が止まった場合
アカウントごと止まったときの申し立ては、「出品用アカウントの再開」(アカウント健全性ページの一番上)から、画面の指示に沿って作ります。回答までは最大で2日間程が目安とされていますが、回答が届くまでの目安であり、再開の可否や再開の日を示すものではありません。
通知の読み方から申し立ての中身まではアカウント停止から再開申請までの全体像で、通知の「停止」「閉鎖」の言葉の読み分けは停止と閉鎖の区別で整理しています。
止まった出品を戻そうとして、してはいけないこと
- 別のアカウントで販売を続ける:出品者行動規範では、出品する地域ごとに持てるアカウントは原則1つです。2つ目を持つ正当な事業上の理由があり、どのアカウントにも問題がない場合に限って例外とされており、停止や制限を逃れるための別アカウントは認められません。
- 書類を作る・書き換える:請求書などは改変のない正本が求められ、出品者が自分で発行したものやデジタル処理で手を加えたものは受け付けられません。手元にない書類は、実際の取引どおりの内容で仕入先に再発行を頼みます。
- 出品を終了・削除するだけで様子を見る:違反への対応にはならず、違反の記録も残ります。
- 通知の期限を見落とす:「重大」の違反や、同じポリシーへの繰り返し違反が上限に達したときは、3日以内に対応しないと停止されるとヘルプで説明されています(直ちに停止される場合もあります)。
当室にご相談いただく場合
当室の解決事例には、権利者の申し立てで複数の商品が削除されたケースで、権利の種類を特定し、該当商品の販売停止と再発防止策を示して、解除につなげた事例があります(解決事例:知的財産権)。事例は一例で、同じ結果をお約束するものではありません。
アカウントは止まっておらず出品だけが止まった場合のご依頼も、出品制限・出品許可の申請のご相談も、お受けしています。当室の記事で解説している規約違反は、基本的にご相談・ご依頼の対象です。
当室の担当は、届いた通知とご提供いただいた資料を確認し、Amazonに出す提出案の作成と修正をアドバイスすることです。アカウントへのログインや、Amazonへの申し立て・提出・連絡は当室では行わず、お客様ご自身で行っていただきます。
再開や警告の解除が難しいと考えられる案件は、ご依頼の前に、その時点で把握できている範囲で正確にお伝えします。アカウントが止まる前の警告の段階でも、お問い合わせいただけます。ご相談は何度でも無料です。
料金はどのご依頼も同じで、着手金80,000円+成功報酬80,000円(いずれも税込)です。着手金は結果にかかわらずお支払いいただく費用で、成功報酬は、出品の再開や出品許可の取得など、ご依頼の目的に至ったときにいただきます。目的に至るかどうかはAmazonの審査で決まり、至らなかった場合、成功報酬はいただきません。詳しくは料金ページをご覧ください。
よくある質問
Q. Amazonから通知が来ていないのに、出品が「停止中」になっています。
A. 休止設定や「出品を終了」の操作でも「停止中」になります。まず「ストアのステータス」が「停止中」になっていないか、その出品を終了していないかを確かめてください。どちらでもなければ、在庫管理の停止中の出品に出ている理由と、「商品規約の遵守」・パフォーマンス通知を見て、Amazonの措置が出ていないかを確かめます。通知が担当者のアドレスにしか届いていないこともあるため、通知管理センターで過去30日間の通知と配信先も確認しておくと安心です。
Q. 出品の停止は、どのくらいで解除されますか?
A. 公式のヘルプで確認できた範囲では、出品の停止が解除されるまでの一律の日数は示されていません。日数が書かれているのは、商標侵害の疑いで止まった出品を直してから待つ「24時間」、出品者出荷の配送状況を確かめる審査の「30日以内」、アカウントの申し立てへの回答の「最大で2日間程」など、場面ごとの目安です。どれも再開を約束するものではないため、通知の期限と「次の手順」を確かめながら進めてください。
Q. 休止設定にすれば、Amazonの停止は解決しますか?
A. 解決しません。休止設定は出品を一時的に表示しなくする設定で、Amazonによる停止を解除するものではありません。休止中もFBAの出品は出品中のままで、返品リクエストや購入者のメールには24時間以内の対応が必要です。大口出品の月間登録料もかかります。休止設定の手順や、月間登録料も止めたいときの小口出品への切り替えとの違いは、大口出品から小口出品への切り替えで整理しています。
まとめ
- 「停止中」の表示は、休止設定や「出品を終了」でも付く。在庫管理の停止中の理由、「商品規約の遵守」、Amazonからの通知で、起点を先に確かめる
- Amazonの措置なら、出品単位・出品者出荷・アカウント全体のどこまで止まったかで、申し立ての入口が変わる
- 出品単位の削除は、通知のポリシー名で理由を確かめ、申し立て・異議申し立て・出品情報の修正のどれで進めるかを選ぶ
- 出品を消しても違反は残る。別のアカウントや書類の加工で戻そうとしない
止まった理由が読み取れないときは、通知の全文と画面の表示を手元にそろえ、期限を確かめてから動いてください。
出品が止まった理由が読み取れないとき
Amazonから届いた通知の本文を、LINEで送っていただけます(スクリーンショットでも構いません)。相談は何度でも無料です。当室はAmazon公式の窓口ではありません。提出案の作成と修正のアドバイスを担当し、Amazonへの申し立てはご自身で行っていただきます。
ID・パスワード・認証コードは送らないでください。
※本記事は一般的な解説です。個別のケースは状況により対応が異なります。




