Amazonセラー復活相談室(以下、当室)は、Amazon公式の窓口ではなく、Amazon社と資本・提携関係もありません。この記事は、モバイルバッテリーやスプレー、香水、洗剤などを出品していて、危険物(hazmat)の審査になった、FBAでの販売が止まった、在庫について書類の提出を求めるEメールが届いた、という出品者に向けたものです。
先に答えを書くと、危険物の審査では、Amazonから求められた場合に、安全データシート(SDS)か適用除外シートを、決められた期限までに出すことが基本です。公式ヘルプによると、情報が完全で正確な商品は2営業日以内に審査されます。すでにフルフィルメントセンターにある在庫が危険物の可能性ありとされた場合は、書類の提出期間が14営業日以内で、期間内に出さないと在庫は出品者の負担で廃棄されます。リチウムイオン電池を使う商品は、PSE、UN38.3、輸送時の充電率といった別の要件もあります。分類や措置を決めるのはAmazonです。
本記事は、2026年10月19日に確かめたセラーセントラルの公式ヘルプ「危険物に関するポリシー」「リチウムイオン電池使用製品を販売する際の注意事項について」「リチウム電池本体またはリチウム電池駆動の商品に対する要求事項」「危険物(hazmat)に必要な情報および文書」「FBA危険物判定作業(Hazmat)」「危険物の可能性がある商品例」「危険物の許容される最大数量制限」をもとにしています。画面の名前や要件は変わることがあるため、最新のヘルプもあわせて確かめてください。
当室が担当するのは、提出案の作成と修正のアドバイスです。アカウントへのログインと、Amazonへの申し立て・提出は、お客様ご自身が行います。
危険物に当たる商品と、出品者の責任|「記録上の荷送人」とは
ヘルプ「危険物に関するポリシー」によると、危険物とは、可燃性物質、腐食性物質、加圧物質、それ以外の健康被害を及ぼし得る物質が成分に含まれ、保管や取り扱い、輸送のときに危険を及ぼす可能性がある商品です。ヘルプ「危険物の可能性がある商品例」には、カテゴリーごとに次のような例が挙がっています。
| カテゴリー | 危険物に当たる可能性がある商品の例(ヘルプから) |
|---|---|
| 家電製品 | モバイルバッテリー、携帯電話、充電器・電池、スピーカー、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、充電ケース |
| ビューティ・ドラッグストア | スプレー式制汗剤、ヘアスプレー、ヘアカラーリング剤、香水、虫よけ剤、マニキュア |
| ヘルスケア&家庭用品 | クレンザーとクリーナー、食器用洗剤、洗濯用洗剤、手指消毒剤 |
| 自動車 | エンジン・タイヤのケア用品、オイル、鉛蓄電池、エアバッグ |
| おもちゃ&ホビー・ビデオゲーム | バッテリー駆動のおもちゃ、スプレーセット、コントローラー、ワイヤレスヘッドセット |
出品者が責任を負う場面
危険物を含む出荷で出品者が「記録上の荷送人」になる場合、出品者は、現地と国際の輸送の規制に従っているかを確かめる責任を負います。ヘルプが挙げる例は、Amazonのフルフィルメントセンターに商品を納品する場合と、購入者に直接出荷する場合です。FBAの一環としてAmazonが購入者に出荷する場合は、出品者は記録上の荷送人ではありません。ヘルプは、危険物の規制やこのポリシーに違反すると、出品者出荷またはAmazon出荷の出品の停止や、アカウント停止などの是正措置が講じられる、としています。
危険物の審査(危険物判定作業)の流れ|2営業日と14営業日
ヘルプ「FBA危険物判定作業(Hazmat)」によると、危険物の可能性がある商品は、主にカタログ情報(商品説明、仕様、写真)をもとに特定され、FBAに変更された各ASINが審査されます。期限と出すものは次のとおりです。

| 場面 | 期限・日数(ヘルプの記載) | 出すもの | 出さない・情報が足りないとき |
|---|---|---|---|
| 新しく出品する、FBAに変更する | 情報が完全で正確なら2営業日以内に審査 | 危険物情報(電池・危険物の質問への回答)、必要に応じて安全データシートか適用除外シート | 情報が不完全・正確でない・矛盾があるとFBAでの販売が停止されることがある |
| 書類が却下された、追加を求められた | 再提出からさらに2営業日 | 新しい安全データシートか適用除外シート | 審査が終わらず分類されない |
| フルフィルメントセンターにある在庫が危険物の可能性ありとされた(Eメールで連絡) | 書類の提出期間は14営業日以内 | 安全データシートか適用除外シート | 期間内に出さないと、在庫は出品者の負担で廃棄される |
営業日は、祝日を除く月曜日から金曜日です。土曜日・日曜日に送った場合は、月曜日から数えます。
審査中になる主な理由
ヘルプは、商品が審査の対象になる理由として次を挙げています。
- 動作に電池が必要なのに、ASINや商品詳細ページを作るときに電池の情報が入っていない
- 商品詳細ページや購入者のレビューに、電池についての記載がある
- 危険物の可能性がある商品(スクリーンクリーナー、エアゾールなど)が、出品商品に含まれている、または合わせて販売されている
カタログ情報を変えると、改めて審査が必要になることがある、ともヘルプにあります。
安全データシートと適用除外シート|どちらを出すか、満たす条件
書類は、セラーセントラルの「危険物の分類を管理する」から「書類をアップロード」で出します。ヘルプによると、どちらも危険物の担当チームが2営業日以内に審査します。
安全データシート(SDS)の条件
ヘルプ「危険物(hazmat)に必要な情報および文書」は、安全データシートがメーカーまたは輸入業者の作る16の項目からなる書類で、次の条件を満たす必要があるとしています。
- 過去5年以内に作成または更新されている
- 新しいGHS/CLPの危険の情報が含まれている
- 商品名が、出品情報(商品詳細ページ)の商品名と一致している
- メーカー名またはブランド名が、商品詳細ページに表示されているものと一致している
- 16の標準項目がすべて含まれている
複数の化学薬品系の商品を含むセット品やキットは、含まれる各製品の安全データシートが必要です。
適用除外シートを使える商品
適用除外シートは、安全データシートが不要な次の2つの商品だけに使えます。それ以外の商品に出すと却下される、とヘルプにあります。
- 電池および電池駆動製品
- 有害化学薬品を含まない製品
適用除外シートは「危険物の分類を管理する」の右側からテンプレートを取り、赤い項目をすべて入れて、Excelファイルのまま出します。Excel以外の形式で出すと、エラーや却下になることがあります。
リチウムイオン電池を使う商品の要件|PSE・UN38.3・充電率30%
ヘルプ「リチウムイオン電池使用製品を販売する際の注意事項について」は、リチウムイオン電池を使う製品について、次の法令や規制への対応が必要だとしています。

- 電気用品安全法(PSE):モバイルバッテリー、一部のイヤホン充電ケース、電子たばこ等はPSEの対象。2019年2月1日以降、本体にPSEマーク、事業者名、定格電圧、定格容量の表示が必要
- UN38.3:航空・海上で輸送されるリチウム電池は、UN38.3に適合した型式であること。Amazonは、必要に応じてUN38.3の試験レポートの提出を求めることがある。また、ASINの設定時に、リチウム電池のテスト概要をアップロードすることがすべての出品者に義務付けられている
- 輸送時の充電率:単体で輸送される電池(UN3480)は30%以下。機器に同梱される電池(UN3481)は、2026年1月1日から30%以下が義務。機器に内蔵されている電池は、30%以下または表示容量の25%以下に保つことが推奨
出品や更新のときには、機器に同梱されるリチウムイオン電池について、充電の状態の情報を出す必要があります。充電の状態が30%未満かの質問に答えないと、航空便による配送の対象外になる、とヘルプにあります。
Whの確かめ方
電池のエネルギー量(Wh)は、電池本体や外装、メーカーの文書に書かれています。書かれていない場合は、公称電圧(V)と定格容量(Ah)から算出できます。このとき「入力電圧」「出力電圧」「最大充電電圧」と混同しないよう、ヘルプは注意しています。ヘルプのエネルギー量の表では、日本の欄はどの区分も「許可済み」です。ただし、PSE、UN38.3、充電率、危険物の分類、数量の制限といった要件は、別に満たす必要があります。
梱包とリコールの確認
ヘルプは梱包の推奨事項として、端子が他の電池や金属に触れないよう絶縁すること、衝撃から守るよう緩衝材で固定することを守るよう案内しています。出品前、入庫時、定期的な在庫確認のときに、消費者庁のリコール情報サイトやNITE SAFE-Liteで確かめることも挙げています。
違反したときの措置と、分類に納得できないとき
ヘルプによると、Amazonは独自の試買試験やFBA在庫の抜き取り検査を行い、違反が見つかった場合は出品アカウント停止を含めた措置を講じます。外部からの報告や抜き取り検査の結果からコンプライアンスや安全性の問題を確認した場合に、商品の販売停止やアカウント停止を行うことがある、とも書かれています。
審査の結果に同意しない場合は、主張を裏付ける新しい安全データシートか適用除外シートを出すか、「危険物の分類を管理する」で「分類に異議を申し立てる」を選ぶ、とヘルプにあります。アカウントや出品が止まったときの申し立ての準備は、商品の安全性の警告の記事と制限対象商品の記事でも整理しています。
納品プランで数量制限のエラーが出たとき
フルフィルメントセンターごとに、危険物の種類ごとの最大数量が決まっています。納品プランで制限を超えるとエラーが出ます。ヘルプは、SKUの数量を減らすか外す、外した分は別の納品プランを作って別のセンターに納品できるか確かめる、それでも納品できない分は後日改めて作る、という手順を案内しています。
危険物の審査の相談で当室ができること
書類のアップロード、出品情報の修正、異議申し立ての送信は、セラーセントラルからお客様ご自身が行う手続きです。当室がアカウントにログインしたり、代わりに送信したりすることはありません。
当室がお手伝いするのは、届いたEメールと「危険物の分類を管理する」の画面の写しを確認して、どの書類をいつまでに出すかを整理することと、出品やアカウントが止まった場合の申し立てに出す説明文の案の作成・修正です。
分類や販売の再開を決めるのはAmazonで、当室が結果を約束することはできません。難しいと考えられる案件は、ご依頼の前に、その時点で分かっている範囲でお伝えします。
料金はどのご依頼も同じで、着手金80,000円+成功報酬80,000円(いずれも税込)、お支払いは銀行振込です。着手金は結果にかかわらずお支払いいただく費用で、成功報酬は、アカウントの再開など、そのご依頼の目的が達せられたときにいただきます。至らなかった場合、成功報酬はいただきません。相談は何度でも無料です。
よくある質問
Q. 危険物の審査には、どのくらいかかりますか?
A. ヘルプでは、情報が完全で正確な商品は2営業日以内(祝日を除く月曜日から金曜日)に審査されるとされています。書類が却下されたり、追加を求められたりした場合は、再提出からさらに2営業日かかります。
Q. 在庫について書類を求めるEメールが届きました。期限はありますか?
A. すでにフルフィルメントセンターにある在庫が危険物の可能性ありとされた場合、書類の提出期間は14営業日以内で、期間内に出さないと在庫は出品者の負担で廃棄される、とヘルプにあります。届いたEメールで対象のASINと求められている書類を確かめ、早めに安全データシートか適用除外シートを用意してください。
Q. メーカーから安全データシートをもらえません。どうすればよいですか?
A. 有害な化学薬品を含まない商品と、電池および電池駆動製品は、安全データシートの代わりに適用除外シートを使えます。それ以外の商品は、メーカーや仕入先から入手した安全データシートが必要です。
Q. 商品名を変えたら、また審査になりました。なぜですか?
A. ヘルプでは、カタログ情報が変わると改めて審査が必要になる場合がある、とされています。商品名や説明、画像を変えるときは、危険物の情報や書類と食い違いが出ないかを確かめてください。
Q. モバイルバッテリーをFBAで売るには、何を確かめればよいですか?
A. ヘルプが挙げるのは、PSEマークと表示、UN38.3への適合と試験のレポート、輸送時の充電率30%以下、出品時の電池の情報と充電状態の申告、絶縁と緩衝の梱包、リコール情報の確認です。
まとめ
- 危険物の審査では、安全データシートか適用除外シートを出します。情報が完全なら審査は2営業日以内です。
- フルフィルメントセンターにある在庫が対象になった場合、書類の提出期間は14営業日以内で、出さないと在庫は出品者の負担で廃棄されます。
- 安全データシートは5年以内・16項目・商品名とブランド名の一致が条件です。適用除外シートは電池・電池駆動製品と有害化学薬品を含まない製品だけで、Excelで出します。
- リチウムイオン電池の商品は、PSE、UN38.3、充電率30%以下(同梱は2026年1月1日から義務)を確かめます。
- 違反があると、出品の停止やアカウント停止の措置があります。分類に納得できない場合は、新しい書類を出すか、分類に異議を申し立てます。
危険物の審査や書類の期限で迷ったとき
当室はAmazon公式の窓口ではなく、Amazon社と資本・提携関係もありません。Amazonから届いたEメールの本文や「危険物の分類を管理する」の画面を、LINEで送っていただけます(画面の写しでも構いません)。どの書類をいつまでに出すかの整理と、Amazonに出す説明文の案の作成・修正をお手伝いします。アカウントへのログインと、Amazonへの申し立て・提出は、お客様ご自身が行います。分類や再開を決めるのはAmazonで、当室が結果を約束することはできません。相談は何度でも無料です。
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※本記事は一般的な解説です。個別のケースは状況により対応が異なります。




